お金を貯めよう

『レーシングゲーム「注意!!!!」』

バカゲー、と言い切ってしまうことは簡単です。リアルさを追求た、と謳ってはいるが、その追求したリアルさはただ1つ「クラッシュ」に特化している。ボンネットが外れ、ドアが外れ、窓ガラスが割れ、エンジンから火を噴いても平気でレース続行。普通に走ります。ぶつかればぶつかっただけ車体はへこみ、ゆがみ、最悪の場合フロントガラスから人がぽーんと投げ出されてしまう。メーカー側も確信犯であるようで、ミニゲームにジャンプ台へと向けて車を走らせ、運転席に座ったクラッシュダミー(よく車のCMなんかで安全性のチェックという題目で人間の代わりに壁へと全速でぶつかっていく車に座らされている人形。よくみるとこちらの倒しこむスティックに従ってハンドルを倒しているのが見えるが、あくまで人間ではなくクラッシュダミーだそうです)を射出、どこまで高く飛ばせるか競う「車高跳び」とでもいうべきものが普通に収録されていたりします。他にも「車ダーツ」とか「ぶつけ合い」とか。

ただ、すなわちこれがバカさ加減のみを追及したゲームで肝心のレース部分はダメかというと決してそんなことはなく。もちろん普通のゲームとは違うが、高いゲーム性を獲得し得ています。

一般的なレースゲームは、1位になったら1位をずっと維持し続ける、クラッシュしないよう高速ではあるものの安全運転を心がける…というのが勝ち方のセオリーですがそのセオリーがこれに関しては全く通用しないのです。秘訣はナイトロ=マリオカートのキノコ的なレースゲームのお約束。この位置づけが何とも絶妙で。

神経質に後ろを気にしながら走ってもいいことはない。気持ちよくぶつかって、気持ちよく走る。徹底的に爽快なレースゲームが、このナイトロの絶妙なバランスのおかげで完成しています。