鳥肌が
歌人である穂村弘さんのエッセイ集です。 まず、表紙にある黒いウサギを抱えた女性の絵の上に、謎の点々。これは何だろう、点字かしら、それにしてはウサギの部分にだけは点がないのはどうしてだろう。なんだかもう意味深、そしてタイトルと相まって、ちょっとした猜疑心さえ沸いてきます。そして本を読んでから納得するんです。あ、これは鳥肌なのかと。 歌人なので言葉の使い方が巧妙なのはもちろんですが、感覚もやはり優れているのか研ぎ澄まされているのか、それとも極度に控えめな穂村さんだからなのか、誰にでも日常に起こりうる出来事が、... Read More